Material Design Guidelineの社内勉強会をしているハナシ

こんにちは、最近色々な業務やっている瀬戸です。
飲み会用のお酒を仕入れる業務が一番好きです。

弊社では9月から「Material Design Guidelineを完全に理解する会」という強い名前の社内勉強会を開催しています。
デザイナー、アプリエンジニア、サーバーエンジニアが集まり7人でわいわいと活動しています。

なぜやるのか

最大の目的は、社員のMaterial Designに関する知識レベルの底上げです。

以前のMaterial Design Guidelineは自分で独習して理解していたのですが、社内の知識レベルが揃っていなかったためコミュニケーションがスムーズにいかず、あまり意味がありませんでした。
自分の発言がガイドラインの総意であるように受け取られてしまい、意図しない方向に議論が行くこともありました。
この勉強会ではそういった状態を解消したいという考えがあります。

また僕はデザインがデザイナーだけのものとは考えていません。エンジニアも興味があるならばデザインに関わっていくべきです。
その際の基礎知識としてMaterial Design Guidelineを知っておくことは非常に有用であると思います。
そのため、職種を限定せずに勉強会を開催しています。

ガイドラインを完全に理解することは容易ではないと認識していますが、少しずつ知識を積み重ねていき「完全に理解した」という境地にたどり着きたいです。

勉強会の概要と狙い

毎週1時間を使って勉強会を開催しているのですが、輪読会というスタイルではありません。
参加者に事前にMaterial Design Guidelineのページを割り当て、当日までに和訳して共有してもらい、当日は要約した内容をプレゼンしてもらっています。

時には立ち上がって熱くプレゼンすることもあります

このようなスタイルにしたのはいくつかの理由があります。

まず、和訳の内容をドキュメントとして残すことによって、後々の振り返りや新しく入社した人のキャッチアップが容易になると考えています。
要約して発表することも意図があります。
発表する側としては、要約するために重要な点を見つける必要があり内容をしっかりと理解することに繋がります。
聞く側としても、要約されて質の高い内容を聞くことによって理解が容易になると考えています。

自分の経験として、以前のMaterial Design Guidelineをひとりで読んだ際は文量が多く読むのにかなりの時間を費やしました。
参加者の7人で分割して読めば、読む時間は1/7で済みます。
余った時間はガイドラインの実践や本業に費やすことができ、非常に効率的です。
新しいガイドラインは以前のガイドラインよりもボリュームアップしているので、効率を意識しないと途中でダレてしまいそうだなという印象です。

裏の目的

ガイドラインを理解する以外にも、様々な目的を持って勉強会を開催しています。

まずは参加者に英語のドキュメントを読む方法を覚えて貰うことです。
Material Design Guidelineは全て英語になっており、初学者にはその点もハードルになっています。
ひとりだと心が折れて辞めてしまうかもしれませんが、勉強会という強制された場では無理矢理にでも読む必要があります。
最初はGoogle翻訳に丸投げしたものを読みやすい日本語に直すだけでもいいので、とにかく英語のドキュメントを和訳する方法を身につけてもらいたいと思っています。
英語のドキュメントを読むことを繰り返すうちに、だんだんと自分なりの英語のドキュメントの読み方を身につけ、最終的には英語のドキュメントを読むことに対する抵抗感がなくなることを期待しています。

また社員のプレゼン能力の向上も目指しています。
弊社は社外で登壇経験のある社員が少なく、プレゼン慣れしていないように感じていました。
かと言っていきなり社外で発表するのもハードルが高いため、まずは社内勉強会から始めています。
自分自身もアドリブでの発表や抑揚の付け方が苦手だと感じているので、発表担当になった際には毎回課題を意識しながら発表しています。
社内だと失敗しても致命傷にはならないので安心してチャレンジできます。

さいごに

ただ社内勉強会を開催するだけでなく、少し工夫して開催するだけで得られるものは大きく増えると思っています。
御社でも御社なりのスタイルでガイドラインを読む会を始めてみませんか?